2017年03月04日

AHCCの効用について 

AHCCは日本で開発された健康補助食品(サプリメント)ですが、英国のサイトでとりあげられていましたので、参考までにその概要を要約します。

■AHCCとは

AHCCは"Active Hexose Correlated Compound" の頭文字を取ったもので、日本語では「活性化糖類関連化合物」などと訳されています。シイタケから分離された化学物質です。

AHCCは、担子菌キノコ系のシイタケの菌糸体から生産されたαーグルカンが豊富な栄養物です。現在、サプリメントとして流通していますが、薬としては承認されていません。

証拠に基づく検証が実施され、AHCCが免疫賦活効果を持つ可能性があると結論付けられていますが、この主張が感染症やがんに効果があるかどうかについては、まだ、確認されていないようです。

■AHCCの効果

AHCCは、当初高血圧を低下させることを目的に研究されたものです。しかし、東京大学の研究者たちが、研究の過程でAHCCが、がん患者のナチュラル・キラー細胞(NK細胞)を活性化させ、キラーT細胞とサイトカイン(インターフェロン、インターロイキン12、腫瘍壊死因子アルファ)の効果を高めることも発見しました。

2003年に発表されたコホート研究結果では、原発性肝がん患者の原発がん外科的切除後にAHCCが生存率の改善に効果があったことが報告されています。

AHCCの免疫効果の研究は、21人の健康なボランティアを使って二重盲検(医師と患者の両方に検査の内容を知らせない検査法)グループとプラセボ(偽薬)管理グループの両方で実施されております。

AHCCを使ったグループでは、全体の樹核細胞(DC細胞)数が基準値と比較して有意に高く、DC1細胞数がもつ基準値と比較して有意に高かったと言います。また、管理グループと比較してDC2細胞数が有意に高く、混合白血球反応は管理グループと比較して有意に増加しました。2つのグループ間でサイトカイン産生、NK細胞活動あるいはその他の免疫機能パラメータに大きな違いはありませんでした。

■AHCC ー「活性化糖類関連化合物」の名称について

AHCCは、アミノアップ・ケミカル株式会社の登録商標で、シイタケの混合菌糸体と米ぬかの中で発酵させたその他のキノコから作られた機能食品です。

東京大学薬理学部のオカモト・トシヒコ教授と札幌にあるアミノアップ・ケミカル株式会社との共同研究により、肝臓疾患や糖尿病などを含む生活習慣に関連した病気の治療補助食品として開発されものです。

AHCCは、国際的な品質と安全基準に準拠しており、その中には、HACCP9000システムが含まれています。このシステムはHACCP(食品衛生管理の国際的基準)と品質保証のシステムであるISO9002(国際標準化機構9002)の組み合わせでできています。

■AHCCの製造工程

AHCCは、担子菌類(キノコの根の筋)の菌糸を、大きなタンクで45〜60日間培養することにより製造されています。菌糸体のいくつかのタイプは、最初にコロニー(多量の菌糸体)を形成するために培養され、培養が完了すると、生成物は酵素反応、殺菌、濃縮、凍結乾燥にかけられます。

■AHCCの化学成分

AHCCの40%は多糖類からできています。この多糖類にば、β-グルカンとアセチル化したα-グルカンが含まれています。アセチル化α-グルカンは、AHCCに固有のものです。

グルカンは多糖類で、これらの多糖類は免疫刺激作用を有することが知られています。
アセチル化α-グルカンの低分子量(5000ダルトン程度)は、高分子量のβ-グルカン(数千から数百万ダルトン)と比較して、組織内で容易に吸収されます。

■AHCCの安全性

AHCCの安全性については、従来の化学療法に加え、人間による臨床試験でも研究されています。安全性試験は、GLPの基準に従って行われています。

SDラットを用いた試験では、経口投与によるLD50は、>12,500 mg/kgである。
AHCCの腹腔内投与においてさえ、毒性作用は見られなかった:
男性:LD50=8,490 mg/kgで推定腹腔致死量=7430mg/kg
女性:LD50=9,849 mg/kgで、推定腹腔致死量=8,340 mg/kg

(LD50は、実験動物の50%を死亡させる物質の量、毒性の程度を示す)


■AHCCの代替薬剤としての補助的役割

AHCCは、日本と中国で広く使われています。日本だけで、化学療法と放射線療法を受けたがん患者が免疫システムを保護するため700以上の医療機関で使われています。
日本と中国では、処方箋なしで購入が可能で、一般の健康維持や急性の感染症の治療に多くの人が使っています。

法的な位置づけは「機能性食品」です。AHCCの研究は、日本、中国、韓国、タイ、スペインおよび米国で行われていて、研究結果は、AHCCが数多くの病気に有効に作用する可能性があることを示しています。

日本では、がん患者が使っている2番目に人気があるサプリメントで、代替療法としても使われています。アガリクス・ブラゼイ(ヒメマツタケ)のサプリメントが最も人気があります。

■AHCCと細胞性免疫について

AHCCは、白血球細胞を活性化することにより細胞性免疫を刺激します。特にナチュラル・キラー細胞(NK細胞)とマクロファージを活性化させ、このことが異常な細胞、ウイルス感染細胞あるいは体内に入り込んだ外部からのウイルスや細菌性病原体を直接攻撃します。
AHCCが樹液状細胞の数を増やすことによって免疫を活性化する基本的なメカニズムを示すいくつかの研究があります。

樹液状細胞は抗原(病気の原因となるタンパク質)を補足して処理を行い、それを脾臓やリンパ節のようなリンパ器官に運び免疫反応を促進させるためにサイトカインを分泌します。B細胞とT細胞(BとTのリンパ球)は免疫の仲介者ですが、その機能は樹液状細胞の管理下にあります。プラセボ・グループ(偽薬を使ったグループ)と比べて、AHCCグループは明らかに樹液状細胞の数を増加させました。

また、樹液状細胞の刺激活動も活発化しました。これらの結果は、AHCCが免疫能力を増加させるのに有効であることを強く示唆しています。
AHCCは、胸腺を保護し、免疫機構の腫瘍認識能力を向上させ、健康人の細胞性免疫を強化もさせます。

■AHCCとがんについて

レイシ・キノコと中国のハーブを使って腫瘍を縮小させたり、がんの治療を行ったという報告があります。これらの伝統的な療法は、免疫機構を高めることで有効に作用する可能性があることが観察されたといいいます。

「肝臓」という雑誌で発表された研究では、肝がん手術後の患者でAHCCを服用した113人と管理グループの156人の患者の再発率を比較したものがあります。その結果は、AHCCのグループは再発率が有意に低く(66%に対して34%)、患者の生存率は有意に高かった(52%に対して80%)という結果が示されています。

■がん患者の「生活の質」を改善

日本の大阪にある関西医科大学で、ゲムシタビンによる治療が行われた膵臓や胆道がん患者がAHCCを与えられ、管理グループと比較されました。その結果、AHCCを与えられたグループは、白血球数、血小板数あるいは肝機能で違いは認められなかったが、ヘモグロビン値で有意な違いがあり、このため、貧血の予防や抗炎症反応を示すC-反応性タンパク質のレベルに違いが出たといいます。

もう一つのがん患者の「生活の質」に関する研究は中国で行われたものです。
この研究では、化学療法や放射線治療を受けたさまざまなタイプのがん患者100人についてAHCCを用いたところ84%に副作用や気分などに効果がみられた。16%の患者には明確な改善は見られなかったといいます。

日本の多数の医師が、放射線と化学療法を実施中に、AHCCを摂取していた患者の髪の毛が損失しなかったことを報告しています。

日本の雑誌「がん研究」で発表された研究結果では、化学療法薬(シトシン・アラビノシド)はラットの毛髪損傷を引き起こしていたが、AHCCを投与されたラットの損傷率は有意に低かったといいます。

■AHCCとウイルス感染について

動物を使った研究では、AHCCがインフルエンザや西ナイルウイルスの予防に役立つ可能性があることが示唆されています。

華南農業大学の獣医学部が鳥インフルエンザに関する研究を行ないました。
この研究では、マウスを2つのグループに分け、1つのグループは事前にAHCCを投与してから、両方のグループにH5N1ウイルスを鼻から感染させました。

感染14日後に2つのグループの死亡率と感染後生存率を比較したところ、AHCCが投与されなかったグループは、感染後11日目までに全て死亡しました。

AHCCを投与されたグループは20%が感染後21日時点で生存していました。
AHCCを投与されなかったグループの50%は8日目までに死亡したのに対し、AHCC投与グループが死亡率50%を記録したのは11日目でした。

AHCCは有意に生存率を高めたと言うことができ、治療後に21日目と28日目に再感染させた後でも、生存率は20〜30%だったといいます。

■AHCCの抗酸化作用

酸化ストレスは、活性酸素種を作り出すことにより組織の損傷をもたらし、老化の進行を早めます。日本の獨協大学薬学部の研究では、AHCCが研究で使われた酸化ストレスと鉄ニトロ三酢酸と呼ばれる活性酸素種の強力な酸化作用からラットが保護されたことが分かっています。この化学物質は、がん発症の原因となり、さまざまな臓器、特に腎臓や肝臓に損傷をもたらすことがあります。

AHCCを事前に投与した場合、次のような保護効果が見られました。

@DNAに対する酸化ストレスのマーカーであり、がんやアテローム性動脈硬化症並びに糖尿病の危険因子である、尿中8-OHdGの著しい低下
A腎臓損傷のマーカーであるクレアチニン値の正常化
B肝臓損傷のマーカーである血清ASTとALTの有意な低下

これらの結果は、AHCCが広範囲で高い水準の酸化ストレスへの保護作用を持つことを示唆しています。

AHCCはまた、測定可能な抗炎症作用を持っています。
タイでは、炎症マーカーとしてのC反応性タンパク質(CRP)を用いて、肝がん患者について研究が行われました。炎症はがんの進行を早め、肝炎は肝がんの前兆であることが知られています。タイは世界でも肝がん患者が最も多い国です。

末期がん患者に1日当たり3グラムのAHCCが投与され、これを6ヶ月続けたところ肝機能検査が正常に戻ったといいます。また、CRPのレベルも正常に戻りましたが、AHCCの投与を中断すると28人の患者全員のCRPが再び上昇し、肝炎、他の感染症、炎症性腸疾患、膵炎およびいくつかのがんを引き起こしたという報告があります。

循環するCRPと心臓発作および脳卒中の間には強い関係があります。消散していない炎症過程で起こる病気に対して,抗炎症作用があるAHCCはその防止に役立つということができます。

動物実験では、AHCCが慢性疾患や入院患者における日和見感染を防ぐ可能性があることが示されています。日和見感染は、虚弱な患者の場合に起こります。例えば、免疫力が低下した患者、慢性疾患により精神的にダメージを受けた患者あるいは身体と精紳が虚弱化した患者などです。

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)はよく知られた例です。MRSAは多くの病院で頻繁に発生しています。

病院では、肺炎桿菌もまた、虚弱な患者あるいは免疫力が衰えた患者間で問題となっています。これらの感染症はいずれも治療で抗生物質が効きません。
日和見感染で鍵となる要因は、疾患を引き起こす細菌への暴露というよりも、むしろ患者の免疫力の喪失です。

日本の帝京大学の研究者たちは、AHCCがこの日和見感染を防ぐ可能性について研究を行っています。ブドウ球菌皮膚感染症を引き起こすカンジダ・アルビカンス、黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症についての研究です。これらの感染症は、通常、小さな赤い瘤、炎症性の腫れ物あるいはクモの咬傷などが原因で始まります。

これらの感染症は、すぐに悪化して、深く、痛みを伴う腫瘍になり外科用ドレーンが必要になることがあります。時には細菌が体内に浸透して、骨、関節、血流、心臓弁および肺などで生命を脅かす感染症を引き起こすこともあります。
この研究で行われたもう一つの日和見感染症は、緑膿菌によるもので、これは、尿路感染症、肺炎、慢性肺感染症、皮膚、心臓や関節の感染症を引き起こす可能性があるものでした。

抵抗性と白血球数を低下させるために、マウスには事前に化学療法が行なわれました。それから、高い用量のカンジダ・アルビカンスを腹部に植菌しました。

結果は、管理グループのマウスは7日以内に全て感染症で死亡。薬剤が投与された日から4日間AHCCが与えられたグループは、大部分が死を免れたといいます。28日後でさえ、80%が生存していました。

研究者たちは、化学療法で免疫力と白血球数が低下したマウスを使って同じモデルの検査を行い、AHCCの緑膿菌感染に対する保護効果も調査しております。

その結果、管理グループのマウスは3日以内に全てが死亡。AHCCを与えたグループは8匹中6匹が14日後も生きていました。

MRSAへの効果はあまりはっきりしなかったといいます。管理グループのマウスは、MRSAを植菌6日後に半数が死亡、28日後までには全てが死亡しました。
高容量のAHCCを直接腹部に注入したマウスは有意に生存期間が延びましたが、経口投与のマウスは有意な効果は見られなかったといいます。

研究チームは、感染症に対するAHCCの予防効果のメカニズムについては研究しておりませんが、AHCCは、真菌や細菌の日和見感染から免疫が低下している患者を保護する可能性があると結論づけています。


(出典:英国のウイキペディア)


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posted by ガッチャマン at 12:59| 健康食品の成分・効用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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